前置き
管理人自身も何度か転職に失敗しています。
友人から聞いた失敗談も結構ありますので、ネタにしたいと思います。
10年以上前の話なので、半分はフィクションだと思っていただけると幸いです。
今回は外資系大手某セキュリティベンダーにユーザサポート要員として転職した知人が1年持たずに退職した話を記事にします。
入社直後の洗礼①:研修は就業時間終了後OJTのみ
経験者採用のため、入社当日は午前中に簡単な事務手続きがあっただけで、1時間後には担当部門に配属されたそうです。
就業時間中は、顧客対応を優先とするため教育よりも顧客サポートをすることが最優先という企業方針のため、ほとんど説明がありません。
唯一あったのは、共有メールボックス内のサポート内容に関する一連のメールを見ることという話でした。
就業時間終了後にローカルルールに関する説明や対応に関する説明が先輩からあったそうです。
入社初日ですら帰宅は2時間ほど残業したそうです。
業務説明が就業時間後にあるなんて初めて聞きました。
入社直後の洗礼②:検証や調査などの時間がかかる作業は受付時間終了後
受付時間中(9:00~18:00)は顧客対応を優先する以上、検証や調査をしてはいけないという社内ルールだったそうです。
理由は顧客からの連絡受付対応が第一優先で、検証が必要な場合はそれ以外でするというローカルルールとのことです。
顧客第一主義なのは良いとしても、就業時間内は受付のみという極端すぎますよね。
入社直後の洗礼③:入れ替わりの激しい職場
離職率はかなり高かったようです。
社内メールには、月末になると退職メールが毎月きていたそうです。
大半は入社後半年以内で退職するそうです。
10年以上勤務している職員はごく僅かだったそうです。
・面接で離職率や社員の平均在職年数などは確認することは基本中の基本
・現場上司との面談できない場合は、職場見学したいと伝えることも重要
日々の激務に追われて疲弊していく…
受付自体の件数はそこまで多くはなかったそうです。
しかし、空いた時間に検証や調査をしたくてもローカルルールでできないことからそれがストレスとなっていくと言っていました。
たしかに就業時間後から検証や調査をしたら帰宅は何時頃なのだろうと思って聞いてみると…
帰宅は毎日22時~終電とのことでした。
友人と食事の待ち合わせをしたのですが、遅めの時間帯に設定したにもかかわらず遅刻でした。
彼からするとこれでも色々と調整して早めに出た時間だと言ってました。
たしかに久々に会った友人の顔は疲れたような顔をしていました。
収入は悪くなくてもキツい仕事はしたくないですよね…
サービス残業&サービス出勤の常態化
就業時間後の残業はサービスだったそうです。
あくまでも個人の仕事のスピードが遅いからと上司からは言われるそうです。
検証に時間がかかる際は徹夜や休日出勤もしていたそうです。
もちろんそれもサービス出勤とのことでした。
元々の給与体系はそこまで悪くはないということですが、裁量労働制という言葉で社員を縛り付けていたそうです。
・最近の企業はみなし残業や裁量労働制を導入している企業が大半です。
→ 収入面で納得していれば良いですが、サービス残業やサービス休日出勤とならぬよう注意しましょう。
結局友人は1年持たずに退職…
結局体力的にも精神的にも持たなかったそうです。
検証や調査に時間がかかっても評価をされることがなく、逆に評価を落とされたことでモチベーションが下がったそうです。
会社としての体制にそもそも問題があるように見えましたので、退職して正解だと思いました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は友人が大手セキュリティベンダーに転職したものの1年持たずに退職したので当時の状況をまとめて記事にしました。
・研修のことや一日ルーティンワークなどは面接で確認すべき
→ 最低限ミスマッチを防ぐことができます。
・現場の離職率・異動の頻度なども面接で確認すること
・配属現場見学希望を出してみる
→ 可能なら現場先輩と少し会話をできればベター
・聞きにくいことでも質問しても良い。
→ それで不採用にする企業はブラック企業
・きっぱりと断る勇気を持つ
これらをするだけでも、ミスマッチは防げます。
それでもミスマッチが防げない可能性がありますが…
従業員を使い捨てできる駒と考える企業はとても多いです。
また、経営者自身が働き者で従業員に対しても同じように思いを押し付ける企業もあります。
私自身も色々な企業を渡り歩きましたが、企業の風土に馴染めずに退職したケースが大半です。
退職したいという気持ちの方が強く、失敗することばかりです。
そんな自分を戒めるためにも、今後も知人や自分の転職失敗に関する体験談を書いていこうと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。